北九州市/ボートレース若松施設整備、西スタンド改修実施設計に24年度着手

北九州市は西スタンド棟の大規模改修や地域貢献エリアの新設を行う「ボートレース若松施設整備事業」のメインとなる西スタンド大規模改修の実施設計に2024年度着手する。今後、庁内で協議し発注方法を決め、6月の契約締結を目指す。25年度にかけて実施設計を進め、26年度の着工を予定する。
24年度公営競技事業会計当初予算案に設計委託費8000万円を計上。25年度の限度額1億8000万円の債務負担行為を設定した。
同事業では若松区赤岩町にある施設のうち老朽化した西スタンド棟(SRC造5階建て延べ2万1134平方メートル)を改修。地域貢献エリアは東スタンド棟前面の駐車場約1ヘクタールを活用して子ども向け屋内外遊戯施設や芝生広場、多目的施設などを整備する。
西スタンド棟の基本設計は佐藤総合計画が担当し3月中に完了する予定。基本計画によると、1階部分を一般観覧エリアとし、2階は客席数を見直し観覧席をゆとりある配置とする。3階は特別観覧席を見直しグループ席やロイヤル席を新設。4階のロイヤル席は改修し個室やバーカウンターなどを設ける。
地域貢献エリアは24年度に基盤整備工事や新築工事などに着手する。24年度当初予算案に施設整備費として23億0900万円を計上。コミュニティースペース建設に25年度の限度額11億6700万円、広場整備に同年度の限度額2億4000万円の債務負担行為を設定した。
基盤整備工事は発注済みで、屋内遊戯施設の新築と改修工事の一般競争入札を5月に公告する予定。25年度中の一部供用開始を目指す。
公共事業事前評価によると、全体事業費は約69億5000万円。内訳は西スタンド改修53億4500万円、地域貢献エリア新設12億6200万円、設計費など3億4300万円を見込む。

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