兵庫県明石市/7月以降に新庁舎建設公告、スケジュールを3カ月後ろ倒し

兵庫県明石市は、現在地(仲崎1の5の1)で建て替える新庁舎の建設工事を7月以降に発注する。規模はS一部SRC造7階建てなど総延べ2万1843平方メートル。実施設計を近く完了し、4月から発注準備に取り掛かる。2025年大阪・関西万博の開催を控えた社会情勢などを踏まえ、工事スケジュールを当初予定から3カ月後ろ倒しする。28年2月ごろに新庁舎を先行供用開始する予定。基本・実施設計は安井建築設計事務所が担当。
現在地の敷地面積は2万2841平方メートル。用途地域が近隣商業地域で、建ぺい率80%、容積率300%。現在の立体駐車場の位置に新庁舎棟、分庁舎棟の位置に車庫棟を建設する。海側に位置する本庁舎棟や議会棟、西庁舎の跡地に来庁者用駐車場、明石消防署中崎分署の跡地に公用車駐車場を平面で配置する。
新庁舎棟1階に待合ロビーや市民交流スペースなど、低層階に市民利用の多い部署を置く。5~6階に議会機能、6階に展望テラスを配置。屋上部の7階は太陽光発電設備を設ける。
24年度早期の施工者選定に向けて、有識者による選定委員会を設置する。一括発注または分離発注などの手法や選定基準、選定スケジュールを精査していく。7月以降に工事公告し、施工者を選定後、12月議会案件として本契約を結ぶ予定。25年1月の着工と29年度の工事完了を目指す。
工事費は152億8928万3000円。

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