名古屋市/金山駅周辺まちづくり推進、24年度早期に事業協力者を公募

名古屋市は2024年度、名古屋駅や栄に続く市内第3の拠点である金山駅周辺のまちづくりを推進するため、事業協力者を選定する。住宅都市局が当初予算案に、事業化推進費などとして5000万円を計上した。選定手法は公募型プロポーザルを想定し、早期の手続き開始を目指す。
事業協力者は商業、飲食店舗などで構成する駅北口の再開発商業施設「アスナル金山」の再整備に向け、民間の視点から将来的な施設の在り方、運営方法の検討などで市を支援する。アスナル金山の現施設の規模は、4階建て延べ2万9000平方メートル。敷地面積は1万4200平方メートル。定期借地権を設定し、名古屋まちづくり公社が運営している。期間は28年2月まで。
これと並行して市は、関係する各局が連携してまちづくり計画の検討を進めており、24年度中の策定を目指す。17年3月に策定した「金山駅周辺まちづくり構想」を踏まえつつ、市民会館改築(新たな劇場の整備)の検討状況などを反映させる。計画策定のために有識者などによる委員会を立ち上げることは想定していないが、これまでに行ったまちづくりシンポジウムで出た意見を盛り込む予定。シンポジウムでは、アスナル金山の整備に携わった北山創造研究所の北山孝雄代表らが登壇していた。
新たな劇場の整備事業は基本計画の策定を進めている段階。新施設の第1、第2ホールは古沢公園・市民会館エリアに、第3ホールはアスナル金山エリアに配置する考えが示されている。

© 日刊建設工業新聞社