【串本ロケット】和歌山県那智勝浦町の見学場「残念。また来たい」

串本町の民間発射場から打ち上げられたロケットは、5秒後に空中で爆発し、発射場では、機体の破片が落下し、周辺の山林からは、オレンジ色の炎も上がりました。

山の稜線から破片が飛び散るのが見える(那智勝浦町・旧浦上小学校で)

打ち上げの見学会場となった会場のうち、那智勝浦町の旧浦上小学校には、平日にもかかわらず、親子連れなどおよそ700人が訪れ、打ち上げの瞬間を見守りました。

急遽、打ち上げが決まったため、会場には、大型ヴィジョンは設営されず、スマートフォンで打ち上げの中継映像を見ていた見学者から、ロケットが爆発したことを知らされた人たちは、ただ山の稜線から立ちのぼる白煙を見つめていました。

橋本市から妻と息子2人の家族4人で2度目の来訪となった山迫暁(やまさこ・さとる)さん46歳は、「小学4年の長男にもみせようと担任の先生の許可までとってきたので残念。なぜ失敗したのか知りたい。機会があればまたこの会場に来たい」と話し、子どもたちも、2回連続で打ちあがらなかったことに不満を口にした一方、次の機会があれば、「休みの日に、また来たい」と話していました。

宮迫さん一家

また、仕事の都合で今回、来られない息子夫婦に代わって、初めて見学した田辺市龍神村の70歳代の夫婦は、「高齢のためロケットの打ち上げを見られるのは、これが最初で最後と思ってきたので残念。次の機会があり、自分が元気なら、是非また来たい」と話していました。

今回の打ち上げ失敗について、那智勝浦町の堀順一郎(ほり・じゅんいちろう)町長は、「残念の一言。2日前に再度の打ち上げが決まり、あらためて見学場を訪れてくれた人たちの期待を一身に受けていたので、本当に残念だったが、今後、原因を究明して、次回は是非、成功させてほしい」と述べました。

取材に応じる堀町長

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