橋岡大樹が加入後初先発も…ルートン、前半は3点リードもボーンマスにまさかの逆転負け

プレミアリーグ第17節延期分が13日に行われ、ルートン・タウンはボーンマスの本拠地に乗り込んだ。

ルートン・タウンは9日に行われたクリスタル・パレスとのアウェイゲームで、試合終了間際にコーリー・ウッドローが劇的同点ゴールを決め、1-1のドローに持ち込んだ。これで公式戦での連敗は「5」、プレミアリーグでの連敗は「4」でストップ。昨年12月開催予定だった第17節の延期分では、ここまで8勝8分11敗で勝ち点「32」を積み上げ、暫定13位につけるボーンマスの本拠地に乗り込む。1月30日の第22節ブライトン戦(○4-0)以来の白星を目指す中、橋岡大樹は加入後初のスターティングメンバーに名を連ねた。

試合は立ち上がりからルートン・タウンが攻勢を強め、序盤の9分にスコアを動かす。右サイドを駆け上がったイッサ・カボレがマイナスへ折り返すと、ボックス右のスペースで顔を上げたジョーダン・クラークが右足で浮き球のボールを供給。ファーサイドへ走り込んでいたタヒス・チョンがヘディングシュートを沈めた。

1点のリードを得たルートン・タウンは、その後ボーンマスに攻め込まれる時間もあったものの、橋岡を筆頭とした守備陣の奮闘もあって無失点で乗り越える。すると31分、チョンからのスルーパスで左サイドを破ったアルフィー・ドーティがグラウンダーのボールを送り込み、ファーサイドへ詰めていたチドジー・オグベネがダイレクトで押し込む。ルートン・タウンが大きな追加点を挙げた。

勢いに乗るルートン・タウンは前半アディショナルタイム、カウンターで右サイドを駆け上がったカボレが敵陣背後のスペースへスルーパスを送ると、フリーで抜け出したバークリーが強烈な一撃でニアサイドを撃ち抜く。ルートン・タウンが3点をリードしてハーフタイムに突入した。

最高の前半を過ごしたルートン・タウンに対して、後半はボーンマスが反撃へ出る。50分、ボックス内で浮き球のボールを収めたドミニク・ソランケが巧みなターンで橋岡を抜き去り、飛び出してきたGKの位置を見て冷静に流し込む。

62分にはルイス・クックの蹴った左コーナーキックを、ニアサイドへ飛び込んだエネス・ウナルが頭で合わせるも、ここはGKトーマス・カミンスキに弾き出される。だが、こぼれ球をイリア・ザバルニーが押し込み、ボーンマスが1点差に詰め寄る。直後の64分にはライアン・クリスティーからサイドチェンジのボールを受けたアントワーヌ・セメニョが、カットインで対峙した橋岡を振り切ると、豪快に左足で叩き込み、遂にボーンマスが試合を振り出しに戻した。

止まらないボーンマスは83分、自陣右サイド高い位置まで降りてボールを受けたセメニョが強引に前を向くと、E・ウナルとのワンツーで一気にボックス右のスペースへ侵入。最後はGKカミンスキとの1対1を制し、ボーンマスが終盤で逆転に成功した。

試合はこのままタイムアップ。3点ビハインドから後半の猛攻で逆転を成し遂げたボーンマスが、プレミアリーグ2試合ぶりの白星を飾り、これで3試合無敗とした。一方、ショッキングな敗戦を喫したルートン・タウンはこれが2試合ぶりの黒星。プレミアリーグ7試合ぶりの白星を逃した。橋岡は3バックの左に入っていたものの、68分にペリー・ラドック・ムパンズとの交代でピッチを後にしている。

この後、ルートン・タウンは16日に第29節でノッティンガム・フォレストをホームに迎える。一方、ボーンマスは第29節の対戦相手であるウルヴァーハンプトンがFAカップ準々決勝に進出している関係で、開催が延期に。次の試合はインターナショナルマッチウィークを挟んだ30日、第30節でエヴァートンをホームで迎え撃つ。

【スコア】
ボーンマス 4-3 ルートン・タウン

【得点者】
0-1 9分 タヒス・チョン(ルートン・タウン)
0-2 31分 チドジー・オグベネ(ルートン・タウン)
0-3 45+1分 ロス・バークリー(ルートン・タウン)
1-3 50分 ドミニク・ソランケ(ボーンマス)
2-3 62分 イリア・ザバルニー(ボーンマス)
3-3 64分 アントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)
4-3 83分 アントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)

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