サンチョが電光石火の先制弾、ロイスがトドメの一撃! ドルトムント、PSVを破りCL8強入り

チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが13日に行われ、ドルトムント(ドイツ)とPSV(オランダ)が対戦した。

今大会、ドルトムントはパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)、ミラン(イタリア)、ニューカッスル(イングランド)と同居するグループFに組み込まれた。開幕節ではパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)に0-2で敗れたものの、以降は3勝2分と無敗で駆け抜け、終わってみれば“死の組”を首位で通過。2シーズン連続で決勝トーナメントへ駒を進めた。

一方、5シーズンぶりにCL本大会へ戻ってきたPSVは、アーセナル(イングランド)と同居したグループBで2勝3分1敗という成績を残し、2位通過で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントへ進むのは2015-16シーズン以来のこと。8シーズン連続でCLに出場している“常連組”を打ち破り、“欧州最高峰の戦い”での冒険を続けたい。

2月20日にPSVの本拠地で開催されたファーストレグは、ドニエル・マレンの放った豪快な一撃でドルトムントが先手を取ったものの、56分にキャプテンのルーク・デ・ヨングがPKを沈め、試合は1-1でタイムアップ。ドルトムントのホームで開催されるセカンドレグで、熱戦の決着がつく。

試合は立ち上がりの3分に均衡が破れる。敵陣中央でパスを受けたユリアン・ブラントが左へ展開すると、駆け上がってきたイアン・マートセンがアーリークロスを放り込む。ここはうまく通らなかったものの、セカンドボールをマルセル・サビツァー、ブラントと繋ぎ、最後はボックス手前からジェイドン・サンチョが右足一閃。ニアサイドを狙い澄ました一撃を沈め、ドルトムントが2戦合計スコアで一歩前に出た。

立ち上がりから攻勢を強めたホームチームは、その後もブラント、ドニエル・マレンらがゴールに迫るシーンを作りながら、追加点は生まれない。PSVはなかなか決定機を生み出すことができなかったものの、前半の終盤にはやや流れを引き戻し、後半の反撃へ弾みをつけた。

ドルトムントの1点リードで後半へ折り返すと、48分にはホームチームにチャンス。ボックス内でうまく反転したマレンが右足を振り抜いたが、ここはGKワルテル・ベニテスの正面へ。対するPSVは53分、後半頭からピッチへ立ったイルビング・ロサノの放った強烈なミドルシュートがポストに直撃した。

最低でも1点が必要なPSVが徐々に流れを引き寄せたが、ドルトムントはGKグレゴール・コベルを中心に無失点で耐え続ける。すると77分、ドルトムントは敵陣中央右寄りの位置で得たフリーキックから、フュルクルクがボレーシュートを叩き込む。ドルトムントがトドメを刺したかに思えたが、ここはオフサイドと判定されて得点は認められなかった。

後半アディショナルタイムにはPSVにビッグチャンス。ジョーダン・テゼとのワンツーでボックス内に侵入したL・デ・ヨングがチャンスを迎えたものの、シュートはクロスバーの上へと外れてしまい、同点に追いつくことはできない。すると直後のプレーで、PSV守備陣にミスが発生。イサーク・ババディが最終ラインで足を滑らせると、この隙をマルコ・ロイスが逃さず、GKとの1対1を仕留めた。

試合はこのままタイムアップ。この結果、2戦合計スコアを3-1としたドルトムントが2020-21シーズン以来、3シーズンぶりに準々決勝行きの切符を掴み取った。一方、PSVは17年ぶりのベスト8入りは果たせなかった。

この後、3月15日に準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。

【スコア】
ドルトムント 2-0(2戦合計:3-1) PSV

【得点者】
1-0 3分 ジェイドン・サンチョ(ドルトムント)
2-0 90+5分 マルコ・ロイス(ドルトムント)

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