材料(2人分)
・鯛(たい)の切り身…2切れ
・菜の花…100g
・ロングパスタ…140g
・パセリまたはミツバのみじん切り…適量
・白ワイン…大さじ1
・塩…適量
・オリーブオイル…適量
・エキストラバージンオリーブオイル…適量
(A)
・ニンニクのみじん切り…1片分
・ケイパーのみじん切り…大さじ2
・オリーブのみじん切り…大さじ2
作り方
1.フライパンにオリーブオイルを温め、鯛を皮目から強めの中火で焼く。7割ほど火が通ったら裏返し、身の方からも焼く。完全に火を通さず、9割ほどで取り出して、身をほぐす。皮目がパリッとしている場合は、一口大に切って別に取り分けておく。
2.1のフライパンの油をキッチンペーパーできれいにふき取り、再度オリーブオイル、(A)を加えて中火にかけ、香りがたてば、ほぐした鯛の身と白ワインを加えてアルコールを飛ばす。
3.鍋に湯を沸かし、1%程度の塩を加えてパスタをゆで始める。
4.菜の花は根元を切り落とし、長さ2~3㎝に切って、パスタがゆで上がる1分前に3に加え、パスタと一緒にゆでる。
5.2にパスタのゆで汁を大さじ3程度加えて沸かし、味見をして必要に応じて塩で調える。ゆで上がったパスタ、菜の花をザルにあげ、フライパンに加えて全体をムラなく混ぜ合わせ、仕上げにエキストラバージンオリーブオイル、パセリまたはミツバのみじん切りを加えてあえる。味を見てよければ器に盛りつけ、鯛の皮を添える。
ポイント
旬を迎えた菜の花。菜花(なばな)との違いはご存知でしょうか? どちらもアブラナ科ですが、菜の花とは特定の植物ではなく、キャベツ、白菜、菜種、小松菜、カブ、ブロッコリーなどの総称です。菜花はセイヨウアブラナ科の菜種を指し、一般的にスーパーなどに出回る、食用の菜の花や菜花と呼ばれるものは、この菜種のことです。
菜の花を選ぶときは、みずみずしく、花が咲いていない、つぼみの堅いものを選びましょう。菜の花の辛みは、イソチオシアネートという抗酸化作用のある成分で、胃腸の働きや血行を促進する効果が期待されます。またビタミンCは野菜の中でもトップクラスの含有量で、βカロテン、カルシウム、鉄分、葉酸なども豊富。体の抵抗力を高め、風邪や貧血の予防も期待されます。
そして鯛には良質なタンパク質や、血中コレステロール値を低下させ、血圧を正常に保つとされるタウリンが多く含まれます。消化吸収もよく、鯛は高齢者やお子さんにもオススメのタンパク源です。
鯛を皮目から焼くときは、置いたら動かさず、そのまま焼ききること。皮目の脂が落ち、パリッと仕上がります。器に盛りつけたあとに皮だけ添えることで、食感と香ばしさが楽しめます。鯛の身は9割焼いて取り出し、ほぐしてからパスタのベースと加熱することで、パサつかずに、しっとりふっくらと仕上がります。
ほろ苦い葉の花と、ふっくらとして、うま味のある鯛を組みわせた、栄養たっぷりの一皿を楽しんでください。
調理時間
約15分
教えてくれたのは
料理家 依藤 亜弓さん
大学院修了後、大阪あべの辻調理師専門学校に入学。フレンチ、和食の厨房経験を経て、異なるコンセプトで2つの料理教室を主宰。企業やメディアでのレシピ開発、商品開発も多く行う。
ヘルシーな地中海料理のメソッドをベースに、毎日続けられる体に優しいレシピを提案。
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