“ヒッカケ”を防ぐ方法をトップ男子プロから学ぶ!「フェースの開閉を…」

今回は男子ツアーに出場経験がある永井直樹コーチが、 馴染みのある注目若手男子プロのドライバースイングを解説! 選手の近くで見てきたからこそわかる特徴やマネたいポイントを紹介する。

下半身のパワーを最大限に使い手首を返さずシャットに打つ

ダンロップフェニックスでアマチュア優勝の快挙を達成した杉浦選手もジュニア時代から交流のある選手です。ジュニアのトップ選手として活躍していましたが、ときどきヒッカケのミスが出ていました。しかし、ナショナルチームに選ばれて下半身を強化するようになると、ヒッカケのミスが減り、飛距離アップにも成功したのです。

フェースの開閉を少なくしてヒッカケを抑える

Point左手の甲を下(地面)に向けたままクラブを上げることでシャットフェースになる

ヒッカケが出なくなった最大のポイントはフェースの開閉を調整できるようになったこと。以前はバックスイングでフェースを開きすぎることもあったそうですが、今はフェースを閉じたままバックスイングしているので、トップでもシャットフェースになっています。

Point手首は返さず下半身の踏み込みと回転でスクエアインパクトの姿勢を作る

ダウンスイングでも下半身を強く踏み込むことでクラブを下ろしているため、シャローに打てている。フィニッシュに近いフォローでもまだ手首を返していません。杉浦選手のスイングは下半身の力が強いパワーヒッターじゃないとマネできないスイングですが、ヒッカケに悩むアスリートゴルファーにはすごく参考になるでしょう。

杉浦悠太
●すぎうら・ゆうた / 2001年生まれ、愛知道出身。
172cm、74kg。23年は、50回目の記念大会となったダンロップフェニックストーナメントで史上7人目のアマチュア優勝を果たし、即日プロ宣言をした。日本大学在学中。

いかがでしたか?ヒッカケに悩むパワーヒッターはぜひ杉浦選手のスイングを参考にしてみてください。

解説 = 永井直樹
●ながい・なおき / 1996年生まれ、愛知県出身。
日本大学ゴルフ部卒業後、19年にはPGAプロテストに合格し、男子ツアーに出場。現在は目澤秀憲コーチを師事し、名古屋でレッスン活動を行なう。フリー。

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