レッサーパンダ 「さくら」死ぬ 茨城・日立のかみね動物園

お気に入りの階段で過ごす生前のさくら(日立市かみね動物園提供)

茨城県日立市宮田町の市かみね動物園のレッサーパンダ「さくら」(雌、19歳)が死んだ。園が13日までに発表した。レッサーパンダの寿命は一般的に15歳ほどとされる中、さくらは19歳8カ月と長生きした。園は31日までレッサーパンダ舎内に献花台を設ける。

園によると、死因は老衰。ここ数年は体調が優れず投薬などの治療を続けていたが、8日朝に死亡した。2004年6月に多摩動物園(東京)で生まれ、繁殖を目的に13年12月に来園して以来、約10年にわたり親しまれた。

さくらはおっとりした性格でマイペースに過ごすことが多かった。21年に完成した新しい展示場では階段で寝るのを好むなど、愛らしい姿で人気を集めた。おやつのリンゴが好物だった。さくらが死んだことで、同園のレッサーパンダは「ヤマト」と「ココア」、「ゆい」の3匹になる。

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