デーヴ・パテール、監督デビュー作の世界プレミアで涙

デーヴ・パテール(33)が、監督デビュー作の世界プレミアで、拍手喝さいで迎えられ涙を流す場面があった。『LION/ライオン~25年目のただいま~』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされていたデーヴが共同執筆・監督・主演を担った新作『モンキー・マン』が、現在テキサス州オースティンで開催中の「SXSW」で上映、観客の反応に感激したようだ。

バラエティがX(旧ツイッター)に投稿した動画では、スタンディングオベーションに迎えられステージに登場したデーヴが、胸に手を当てた後、手で顔を覆い、観客に背中を向け涙をふいている様子がうかがえる。

デーヴは、こう語っていた。「アクションジャンルは、システムにより乱用されている」「手早く金もうけのできる、頭を使わない(駄作だ)」「僕はそれに魂を与えたかった。本物のトラウマ。本物の痛み。それを見てもらうべきなんだ。それに少しの文化を注ぎたかった」「僕は本当にインドのカースト制度に触れたかった。貧しい者は一番下で台所で働き詰めだ」「そして上に行けば王の領域となる。その上は神だ。宗教を汚染し腐敗している人が作った神だ」

『モンキー・マン』の中でデーヴは、毎晩、僅かな金を得るためにアンダーグラウンドのファイトクラブでゴリラのマスクを被り人気者ファイターに血が流れるまで打ちのめさせる男、キッド役を演じており、幼少期に酷い思いをさせられた男性グループに復讐するため、インドのカースト制度に立ち向かう姿が描かれている。

元々ネットフリックスでの配信による公開が予定されていた『モンキー・マン』だが、『NOPE/ノープ』などで知られるジョーダン・ピール監督が同作を観た後、劇場公開に向けて動きだし、ユニバーサルが配給権を獲得する手助けをしたと報じられている。

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