地域シンボル 満開 八頭・大樹寺のウラクツバキ

ピンク色の花を咲かせているウラクツバキ=13日、八頭町福地の大樹寺

 八頭町福地の大樹寺にある町指定記念物、ウラクツバキの巨木がピンク色の花を満開に咲かせ、見頃を迎えた。参拝客らが花の観賞に訪れている。4月上旬ごろまで楽しめる。

 ウラクツバキの名は、織田信長の末弟で茶道「有楽流」を開いた織田有楽斎に由来する。有楽斎は自身の茶庭に植えて愛好した。

 大樹寺のウラクツバキは境内入り口にあり、地域のシンボルとして親しまれている。豊臣軍の侵攻に伴い今の場所に寺が再建された1655年からあったとされ、推定樹齢は400~450年。樹高約9メートル、幹回り約1.9メートルの巨木は同種として日本最大級という。

 同町郡家から友人と訪れた富永恵子さん(71)は「これからもきれいな花を楽しませてほしい」といとおしそうに見つめた。

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