中津市の沖代小児童が多文化共生パンフレット 52の国・地域の文化や言葉を現地語交え紹介【大分県】

52の国・地域を紹介するパンフレットを作った沖代小6年生。「中津に来てくれてありがとう」などの思いを込めた=中津市外国人総合相談センター
沖代小6年生が作った52の国・地域のパンフレット

 【中津】中津市の沖代小6年生が、授業の課題で多文化共生パンフレットを作り、市外国人総合相談センター(豊田町、サンリブ中津1階)に寄贈した。市内で暮らす外国人の出身国・地域の文化や言葉を、現地語を交えて紹介している。

 総合的な学習で平和な世界の実現について学ぶ中で、「外国人との共生」を課題に設定。52の国と地域のパンフレットを6年生104人が1人1部ずつ作った。

 2月28日にあった贈呈式で、児童の代表が「センターに来た時に、自分の国のパンフレットがあることを喜んでほしい」「他の国に対する尊敬の気持ちを持ってほしい」「中津に来てくれてありがとう」などと込めた思いを発表した。

 受け取った矢野朝仁センター長が「パンフレットがセンターに寄ってくれるきっかけになれば」とお礼を述べた。センター入り口に置いて、来訪者が気軽に見られるようにする。

 西アフリカのブルキナファソを担当した畑中一絆(いつき)君(12)は「国の面積やどこにあるかなどを調べた。ブルキナファソの人に喜んでほしい」と話した。

 中津市では1月末現在、51の国・地域出身の外国人計2402人が暮らしている。

© 有限会社大分合同新聞社