「良いサッカーをしても勝たないと評価されない世界なので」FC東京の高宇洋が主張する“受ける勇気と結果へのこだわり”

3月16日のアビスパ福岡戦に向け、FC東京の練習グラウンドには高宇洋が元気にトレーニングする姿があった。今季の新戦力でボランチの即戦力と期待されながらも、J1リーグの3試合は全てメンバー外。悔しい思いをしているはずだが、ネガティブな感情は捨てて真摯にトレーニングをこなすスタンスは印象深い。

たとえメンバー外でも腐らず、高はピッチの外からチームの現状を把握しようとしている。なかなかスムーズな攻撃を展開できない状況を、彼は次のように見ていた。

「中にボールが入らないなと。縦へのスピードも含め、どこかでゲームコントロールは絶対に必要になってくる。押し込む時間帯も必要なので、常に怖がらずにボールを受け続ける意思は大事だと思います」

受け続ける勇気が必要だと、高は主張する。

「このタイミングで受けに行かないんだ。隠れちゃうんだって、僕自身、感じる部分はありました。上から見ていたら簡単ですけど、中でやっている感覚は違うのでなんとも言えませんが、僕自身は常に顔を出し続けてボールに関与したいです」

そうしたスタンスで目指すのはもちろん勝利だ。

「良いサッカーをしても勝たないと評価されない世界なので、内容も含めてですが、勝つことにもこだわって戦いたいです」

ひとつ勝てば勢いに乗れると、高は強く信じている。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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