ながさきピース文化祭 計画素案がまとまる 芸術や食など150事業、2025年秋開催

「ながさきピース文化祭2025」の機運を盛り上げようと県庁1階に設置されたつり下げバナー=県庁

 2025年秋に長崎県で開催される国内最大の芸術・文化の祭典「ながさきピース文化祭2025」の実施計画の素案がまとまった。県実行委員会事務局が13日までに明らかにした。県内各地で約150に上る多彩な事業を展開。そのうち県実行委が主催する「コア事業」では、東アジアの若手音楽家が集う演奏会、長崎の食文化を発信する「あま~い文化祭」など九つのイベントを行う。
 コア事業は本県の文化芸術資源を活用し、観光など交流人口拡大や地域振興につなげる広域的な事業。長崎、韓国、中国の若手演奏家が共演する「東アジアユースオーケストラ演奏会とワークショップ」(仮称)は雲仙市で開催予定。「あま~い文化祭」は「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード」をテーマにしたスイーツのコンテストなどを行う。
 県内各地の港や空港、駅にアート作品を展示する「みなとでアート」、若者の人材育成をテーマにした「ナガサキの未来は君に託すよプロジェクト」(仮称)や、「平和の文化」をテーマにしたシンポジウムなどもある。
 「ピース文化祭」は第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭の統一名称。25年9月14日~11月30日の2カ月半にわたり開く。実施計画案は今後詳細を詰め、今年5月の県実行委総会で承認を得る予定。

 他のコア事業は次の通り。
 ▽文化芸術による地域づくりフォーラム&文化鑑賞ツアー(仮称)=五島市▽みんな集まれ!「ダンス&ダンス」(仮称)=長崎市▽「読んでみんね!長崎 ビブリオバトル」(仮称)=大村市など▽「キッズゲルニカ in ながさきピース文化祭2025」=県内各地

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