南アは汚職対策強化を 雇用創出の一助に 米財務副長官が訴え

Andrea Shalal

[13日 ロイター] - アデエモ米財務副長官は13日、訪問中の南アフリカで講演し、汚職対策を強化するよう訴え、汚職撲滅の取り組みが雇用創出につながると強調した。

アデエモ氏はヨハネスブルクで開催された米商工会議所での講演で、汚職撲滅活動の強化や再生可能エネルギーへの移行を加速させるための取り組み、サービス部門の成長促進策が必要だと訴えた。

「投資だけでは経済の潜在力を引き出すことはできない」と述べ「信頼できるエネルギーの分野における進展や国が直面するあらゆる課題への取り組みが、汚職によって阻害されていることが明白だ」と説明した。

汚職と組織犯罪の温床となっている野生生物の不正取引への対策を強化する用意があると表明した。米国と南アフリカは、イエレン米財務長官の昨年の訪問時に野生生物の不正取引を取り締まるため協力することで合意した。

「汚職と闘うための国際的な枠組みを活用し、あらゆる分野で透明性を高め、全市民の利益のために資源が効率的に配分されることを保証できるようこの作業を進めたい」と述べた。

© ロイター