日本「豊かさ」24位に後退 国連報告、首位スイス

13日、ニューヨークの国連本部で記者会見するUNDPのシュタイナー総裁(共同)

 【ニューヨーク共同】国連開発計画(UNDP)は13日、2023~24年版の「人間開発報告書」を発表した。国民生活の豊かさを示す「人間開発指数(HDI)」の世界ランキングで日本は24位となり、前回21~22年版の22位から後退した。首位はスイス、2位はノルウェーで、両国共に前回と同じ順位だった。

 日本はスロベニアに抜かれ順位を落とした。

 報告書は、多くの国が新型コロナ流行の影響から回復し「23年の指数は過去最高水準に達したと推測されるが、格差が拡大した」と指摘。「最貧層が取り残され不平等が拡大するとともに、世界規模で政治の二極化が進み、その結果行き詰まりが生じている」と分析した。

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