中学生考案「ねぎまの米粉ドッグ」発売へ 地元産米粉、太ネギ、みそなど使用 兵庫・三田の藍中学と地元のパン店コラボ

焼き鳥の香りやみその味が食欲をそそる「ねぎまの米粉ドッグ」=三田市三輪1

 兵庫県三田市のパン店「サンポッポベーカリー」が、藍中学校(大川瀬)2年の能島亮太郎さん(14)が考案した「ねぎまの米粉ドッグ」(324円)を同ベーカリー本店(三輪1)で販売する。米粉やネギ、みそなど三田の食材がふんだんに使われ、地産地消のパンに仕上がった。(尾仲由莉) ### ■ねぎまの焼き鳥、挟み込むレシピ考案

 サンポッポはこれまでも地元の高校などとコラボしてきたが、中学校とは初めて。藍中の生徒数が減少していることを知った卒業生の従業員山本梓さん(41)が、母校を盛り上げたいと企画した。同ベーカリーのパンを給食として届けていることを知らない生徒も多いといい、山本さんは「サンポッポと藍中がお互いを知る機会にもなってほしい」と話す。

 商品化に向け、昨年11月から生徒たちに約1カ月間アイデアを募集。全校生徒151人中52人から応募があり、能島さんの案が選ばれた。

 休日にオムライスを作るなど料理好きという能島さんは、給食も大好き。3学期から給食委員長も務めている。給食のパンで一番好きという米粉パンに「大人も子どもも楽しめるように」とねぎまの焼き鳥を挟んだレシピを考案した。

 三田米の米粉や特産太ネギ「極ぶとくん」が使われ、選考に携わった同ベーカリー副社長の扇野元子さん(56)は「地元の食材がふんだんに使われているのが決め手でした」とする。商品化に際し、三田産の「やまびこ味噌(みそ)」も使用。本店の清水麻央店長(26)は「焼き鳥の香ばしい香りがして、思わず買っちゃう商品に仕上がった」と話す。

 能島さんは「みそが利いて良い味を出していておいしかった。好きなパンを作っているサンポッポに並ぶのがうれしい」と満足げ。「将来は食に携わる仕事をしたいと思っている。いつか藍中学校に管理栄養士として戻ってくるのもいいな」と語った。

 発売日や販売期間は未定。本店のほか、31日に藍中校区のつつじが丘ふれあいひろば(つつじが丘北2)である「つつじマルシェ」でも販売される。

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