ヤンキースに痛手 ゲリット・コールが少なくとも1ヶ月の離脱へ

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースの絶対的エースであり、昨季自身初のサイ・ヤング賞に輝いたゲリット・コールは右ひじの故障により、少なくとも1ヶ月の戦線離脱を強いられるようだ。ただし、現時点では内側側副靭帯の損傷は確認されていない。コールは日本時間3月13日にヤンキースのキャンプ地を離れてロサンゼルスへ移動し、ニール・エラトラシュ医師の診察を受けた。アーロン・ブーン監督によると、コールはさらなる精密検査を受ける予定で、復帰時期は未定だという。

ブーン監督は「我々はまだ情報を収集している段階であり、現状を正確に把握するために、しっかりと対応していかなければならない」とコメント。「いろんな人の意見を聞く必要があり、ゲリットへのリスペクトとしても、情報収集が完了して今後の見通しが立つまでは、具体的なタイムラインについて何も発表しないつもりだ」と語るにとどめた。ヤンキースは医師やチームドクターから複数の意見を求めており、コールの状態に関する正式発表までには数日を要する見込みとなっている。

昨季、自身初のサイ・ヤング賞に満票で選ばれたコールは、耐久性が高く、故障の少ない投手として知られており、2020年に9年3億2400万ドルの大型契約でヤンキースに移籍したあとは、左ハムストリングを痛めたことが1度あるだけだった。ひじの故障で離脱するのはパイレーツ時代の2016年以来となる。ブーン監督はコールの状態について、詳細に言及することを避けているが、「開幕戦に登板するのは難しい」と5年連続の開幕投手が絶望的であることを明らかにしている。

コールの離脱により、ヤンキースの先発ローテーションは枠が1つ空くことになる。ブーン監督は「おそらく4~5人の候補がいる」と話しており、クレイトン・ビーター、ルイス・ヒル、コディ・ポティート、ウィル・ウォーレン、ルーク・ウィーバーらが候補になっていると思われる。「私のなかではお気に入りの選手がいる。でも、まだ2週間あるし、どうなるかわからない」とコールの代役についても現時点では明言を避けている。

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