マカオと広東省の警察当局が合同で密航組織摘発…密航者3人ら逮捕

組織的密航事案摘発時の様子(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は3月13日、広東省公安当局との合同調査を経て同月11日に水路で中国本土からマカオへの密航を企図している組織の存在を掴み、摘発を実施したとのこと。

 同日、マカオ司法警察局とマカオ税関が警戒にあたっていたところ、コロアン島・竹灣の沖合から不審な船舶が接岸し、現場を離れたことが確認されたことから、すぐに海陸両方面から追跡を開始。海上で不審船を制止し、乗っていた操縦者の男を逮捕するとともに、陸上の草むらで不法上陸者の男3人の逮捕に成功。同時に、広東省公安当局が珠海市でこのグループの幹部を含むメンバーの男2人を逮捕したという。

組織的密航事案摘発時の様子(写真:マカオ司法警察局)

 密航者の男らはオーバーステイや違法両替従事によりマカオから追放及び入境禁止措置を受け、その期間中にあったことが判明。いずれもギャンブル目的で、密航組織に3万〜4万人民元(日本円換算:約62万〜82万円)を支払ったなどと供述。不審船の操縦者の男は捜査への協力を拒否しているとした。

 このところマカオでは入境禁止処分を受け、その期間中にある人物が絡む密航事案がしばしば摘発されている。

© 大航海時代新聞出版社有限公司