中国、モルディブ・スリランカ・ネパールと防衛協力強化

[北京 13日 ロイター] - 中国軍の代表団は13日、二国間の防衛協力強化に向けたモルディブ、スリランカ、ネパールへの訪問を終えた。3カ国は、中国と緊張関係にあるインドが自国の影響圏と見なす地域で、代表団は4日から訪問していた。

中国国防省は、代表団は二国間の防衛協力について「掘り下げた議論」を行い、さまざまな合意に達したと発表。会談では地域問題や安全保障問題も焦点となり、中国と3カ国間の「防衛協力がより深まった」とした。

中印関係は、インド洋における境界やヒマラヤ地方の国境を巡る争いで悪化。インドは中国がインド洋諸国との関係を強化する動きを懸念している。

モルディブでは昨年、「インド第一」政策の終結を掲げてムイズ大統領が当選。今年1月には北京で習近平国家主席と会談し、両国関係を「包括的戦略協力パートナーシップ」に格上げすることで合意した。

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