県が昨年11月から今年2月にかけてパリ、台湾、香港で2~3カ月間実施した県産工芸品のテストマーケティングの振り返りセミナーが13日、山形市のやまぎん県民ホールで開かれた。マーケティングに参加した事業者などが結果を踏まえた海外へのアプローチ方法を学んだ。
香港での販売を担当した門間箪笥(たんす)店(仙台市)の門間一泰(かずひろ)社長は「デザインや色のバリエーションがある商品が売り上げを伸ばした」と述べ、売れた理由と売れなかった理由を仮説を立てて次のアプローチに生かす必要性を強調した。
パリは18社が出展し販売金額は219万円だった。台湾は11社で90万円。香港は当初の2カ月の予定から販売期間を1カ月延長し、20社で336万円だった。パリと台湾は販売点数、金額ともに前回を大幅に上回った。
県が昨年度から実施する事業で、今回は昨年度より期間を長く設定した。パリと台湾は2回目、香港は初めてで、セレクトショップなどで販売した。