中国、農業部門の科学技術イノベーション促進へ

[北京 13日 ロイター] - 中国農業農村省は13日、農業分野における科学技術イノベーションを加速させる方針を明らかにした。食糧安全保障が懸念される中、農業技術で外国に頼らない態勢を構築する狙いだ。

同省は、唐仁健農業相が議長を務める会議の内容に言及し、農業における科学技術革新を通して「新たな生産力」を開発する取り組みを広げる意向を表明。また「科学技術と農業の深い統合の仕組みを改善」して、インテリジェント農業と農産物加工の開発を促進する意向を示した。

中国は、地政学的緊張や気候変動、人口動態の変化を踏まえ、農業技術の自立と食糧安全保障の向上を約束している。ただ、革新的な解決策を市場に投入するための長期的な研究開発に投資する大規模な営利企業が、ほとんど存在しないのが現状だ。

同省はさらに、大豆の作付面積の安定を確保し、養豚能力の調整を指導するとともに、農産物の市場と価格を調節する措置も講じる。

© ロイター