五島ワイナリーが特別賞 製造のスパークリングワイン アジア最大級コンペで初選出

グランプリジャパニーズワイン賞に選ばれた「スパークリングワインキャンベル・アーリー2023」(左)など=五島市

 メモリードグループの五島ワイナリー(長崎県五島市)製造の「スパークリングワインキャンベル・アーリー2023」が、女性審査員によるアジア最大級のワインコンペ「サクラアワード2024」で、特別賞の「グランプリジャパニーズワイン賞」に初めて選ばれた。
 同コンペは11回目。27カ国の4023品が出品され、ソムリエなどワイン業界に携わる女性たちが審査。同賞は国産ワインの上位125品から選ばれた5品に贈られた。ダブルゴールド(324品)にも輝いた。
 同ワインは中辛口で、やわらかな酸味ですっきりとした味わいが特長。五島産ブドウを100%使用し、島のヤブツバキから抽出した「五島つばき酵母」で仕込んだ。750ミリリットル、3850円。同コンペでは「スパークリングワインナイアガラ2023」もシルバー(682品)を受賞。同市内の直営店やネットショップなどで販売している。
 五島ワイナリーは2006年に鬼岳の麓でブドウ栽培を始め、14年に醸造まで手がけるワイナリーとして開業。栽培は自社の畑や契約農家で徐々に拡大しており、昨年は計17トンを収穫した。
 境目権二社長は「開業10年の節目で励みになる。製造本数を増やし、農園や醸造を見学するワインツーリズムとして観光客に楽しんでもらう施設づくりをしていきたい」とした。

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