都庁舎のプロジェクションマッピング 小池知事「観光資源として存在感」

先月から始まった都庁舎のプロジェクションマッピングについて、都議会の答弁のなかで小池知事は「観光資源として存在感を発揮している」と成果を強調しました。

2月25日から都庁の第一庁舎で行われているプロジェクションマッピングは、建物に映す最大の常設展示としてギネス世界記録にも認定されています。

都議会の予算特別委員会で3月13日、都民ファーストの会の入江議員から「ナイトタイムの価値向上をどう取り組むか?」との質問に対して、小池知事はプロジェクションマッピングの成果を訴えました。

小池知事:「都庁舎はプロジェクションマッピングを投影することで、新たな光の輝きにより観光資源としての存在感を発揮するようになった。ナイトタイム観光の充実に向けた道筋をしっかりと作り上げていく」

新年度の予算案にはプロジェクションマッピングを行うための費用として、約9億5000万円が計上されていて、3月12日の委員会では自民党の川松議員から「経費として高い印象があるが金額は妥当なのか」と質す場面もありました。東京都は4月以降に新た夜間観光を促進するための有識者会議を開き、観光業の専門家を招いて取り組みを協議していく考えです。

今回の予算特別委員会では、不妊や虐待など子どもに関する新たな取り組みが明らかになっています。

これまで女性の不妊に関する取り組みが行われていましたが、男性に対する取り組みも新たに開始します。東京都はこれまでに、18歳から39歳の女性を対象に卵子の数を調べる検査を無料で受けられる取り組みを進めています。新年度からは女性の検査を拡充するほか、東京都は「不妊の原因の半分は男性側にもあるとされている」として、取り組みの対象を男性にも拡充する考えです。精子の状態を確認する検査などを無料で受けられるよう、検討を進めているということです。

次に、虐待の防止について新たな対策です。東京都は児童相談所が把握した虐待情報を、警視庁と即時に共有するシステムを新年度にも導入する考えを示しました。現在は緊急性の高い事案を除いては月に1回の情報共有にとどまっているということで、迅速に伝える取り組みにより虐待を予防する狙いです。

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