高速道SAグルメ、目指せ西日本一! 「西紀」上り線、下り線の大ヒットメニューが挑む 大阪で15日

5種類の味覚で但馬牛を堪能できる「但馬牛の五種ひしめき丼」=丹波篠山市西木之部

 西日本高速道路管内のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で味わえる丼のナンバーワンを決める「西イチグルメ決定戦」の本選大会が15日、大阪市内で開催される。103品がエントリーし、8枠しかない本選出場枠に、舞鶴若狭自動車道の西紀サービスエリア上り線、下り線(兵庫県丹波篠山市)がそろって選ばれた。大舞台で地域自慢の味をアピールする。(秋山亮太) ### ■7千食の「但馬牛の五種ひしめき丼」、9千食の「丹(あか)の超他人丼」

 西日本高速道路サービス・ホールディングス(大阪市)の主催。ご当地バーガーコンテストとして2010年度に始まった。今年は「地域の魅力を味わえる丼」をテーマに1施設1品で募集し、103品がエントリーした。

 西紀SA上り線は「但馬牛の五種ひしめき丼」。一口焼き肉をはじめ、角煮や香草焼き、カルパッチョ風のローストビーフ、中華仕立ての「肉麻婆」と、但馬牛のおいしさを多彩に引き出し、文字通り「犇(ひし)めかせた一杯」に仕上げた。

 下り線はフレンチ懐石と銘打った「丹(あか)の超他人丼」。「丹波地どり」の和風ピラフと黒豆ご飯に、但馬牛のテリーヌやローストポークなど4種類の肉料理が載る。卵を絡めたり、汁物の和風ミネストローネと掛け合わせたり、最後まで飽きさせない仕掛けが売りだ。

 エントリーしたメニューは関西、中国、四国、九州の各地区大会でふるいにかけられ、関西からは「ひしめき丼」と龍野西SA上り線の丼が代表に選ばれた。「超他人丼」は食べた客の投票や注文率などを参考にした「お客さま投票」で首位になり、本選出場を決めた。

 「高速道路上の施設だからこそ、次は地域へ足を運んでもらえるような商品開発を心がけた」と話す神戸渉副支配人。10月の提供開始から、ひしめき丼は約7千食、超他人丼は約9千食とこれまでにない大ヒットを見せているという。

 本大会は会場で調理し、プロの料理人や料理研究家らが審査する。同SA上り線の上田実料理長(62)は緊張の表情を見せつつも「味も見栄えもしっかりと丁寧に作り、おいしさを伝えきれるよう頑張りたい」。神戸副支配人は「丹波地域や兵庫県の魅力を詰め込んだ。地元愛で勝ちたい」と意気込んでいる。

 両メニューはそれぞれのSAで31日まで提供している。ひしめき丼1650円、超他人丼1280円(いずれも税込み)。レストランの営業は午前11時~午後9時。

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