マイクロソフト、無線LAN技術巡る訴訟で米大学と和解

Blake Brittain

[13日 ロイター] - 米マイクロソフトはこのほど、同社にWi-Fi(無線LAN)技術関連特許を侵害されたとしてカリフォルニア工科大学が起こした訴訟で、同大学と和解した。マイクロソフトと同大学が12日、テキサス州の連邦地裁に報告した。

和解の詳しい内容は不明。同大学の広報はコメントを控えた。マイクロソフトはコメント要請に返答していない。

カリフォルニア工科大は2021年、マイクロソフトが同社のタブレット端末・ノートパソコン「サーフェス」およびゲーム機「Xbox」で無線LAN技術に関する特許を侵害したとして提訴。マイクロソフトはこれを否定し、同社は無線LAN技術を使用するライセンスを取得していると主張した。

昨年カリフォルニア工科大は、アップルの機器に内蔵されているブロードコムの無線LAN用半導体で特許を侵害されたとして起こした訴訟でも、アップルおよびブロードコムと和解している。

この訴訟は20年にカリフォルニア州の連邦地裁の陪審が11億ドルの損賠賠償を命じる評決を下した後、連邦高裁が評決を無効として適切な損害賠償額算定のための再審を命じるという経緯をたどっていた。

これとは別に同大学は無線LANの特許侵害でHPとデルを提訴しており、訴訟は今も続いている。

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