食器洗い中こまめに「水」を止める彼氏がマメすぎて苦手…。そんなに節約効果は無いと思うのですが…。

食器洗いにかかる時間と食器洗いで使用する水の量

水道代を比較するため、食器洗いにかかる時間や食器洗いで使用する水の量などを確認します。パナソニック株式会社が実施した調査によると、食器洗いの所要時間は1回あたり19.4分です。また、91.4%が食器洗いの回数を1日2回以上と回答しています。

1回あたりの所要時間を約19分、1日あたりの回数を2回に設定すると、1日あたりの所要時間は約38分です。ここでは、約38分を食器洗いにかかる時間とします。

東京都水道局によると、食器洗いに使用する水の量は、5分間流しっぱなしの場合で約60リットルです。1分あたりの使用量に換算すると約12リットルになります。水道代を算出するため、1リットルあたりの水道代も確かめなければなりません。

大阪市によると、43市町村平均の水道代は2996円(20立方メートル/月)です。1立方メートルあたりに換算すると149.8円(2996円÷20立方メートル)になります。1立方メートルは1000リットルであるため、1リットルあたりの水道代は約0.15円(149.8円÷1000リットル)です。

食器洗いにかかる水道代

以上をもとに、食器洗いにかかる水道代を算出します。

・水を止めない場合にかかる水道代

水を止めない場合、1日の食器洗いで約456リットル(約38分×約12リットル)の水を使用します。1リットルあたりの水道代は約0.15円であるため、1日あたりの水道代は約68円です。実際は水を止めている時間もありますが、ここではわかりやすくするため、水を出している時間を約38分としています。

・水をこまめに止める場合にかかる水道代

小まめに水をとめると、水を使用する時間ならびに水の使用量が減少します。ここでは、水を使用する時間が約13分(約3分の1)に減少したと仮定します。この場合に使用する水の量は1日あたり約156リットル(約13分×約12リットル)、かかる水道代は1日あたり約23円です。

小まめに水を止めると節約になる

水を止めずに食器洗いをすると1日あたり約68円、水をこまめに止めて食器洗いをすると1日あたり約23円の水道代がかかります。1日あたりの差額は約45円、1ヶ月あたりの差額は約1350円、1年あたりの差額は約1万6200円です。

実際に節約できる金額は、食器洗いで使用する水の量や水道料金で異なりますが、小まめに水をとめると結構大きな節約になることは確かでしょう。

食器洗い中にこまめに水を止めて水道代を節約

水をこまめに止めて食器洗いをすると、1日あたり45円程度の節約になる可能性があります。一日の節約額は少額ですが、一年間の節約額は1万円を超えるため、見過ごせません。

具体的な金額は条件で異なりますが、積み重なると大きな節約につながることも考えられます。必要な取り組みは、使用していないときに水を止めるだけです。家計の収支を改善したい人は、食器洗い中に水をこまめに止めてみてはいかがでしょうか。

出典

パナソニック株式会社 「食器洗い」の価値は年間約146万円!? 女性たちの「食器洗い」ストレスの実態が判明・“面倒で後回し”דたまって憂うつ”の悪循環も…(PR TIMES)
東京都水道局 もっと知りたい「水道」のこと
大阪市 大阪市の水道料金水準について

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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