プーチン氏、大統領選で投票呼びかけ ウクライナ併合地域も

[13日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は13日の演説で、ロシアの将来を決めるために団結し、15日に始まる大統領選挙で投票するよう訴え、ウクライナ併合地域の住民にも投票で愛国心を示すよう呼びかけた。大統領選ではプーチン氏の当選が確実視されている。

プーチン氏は同日放送されたビデオ演説で「われわれの結束と決意を強調し、共に前進することが重要だ。あなたが投じる一票には価値があり、意義がある」と語り、「投票権を行使してほしい」と呼びかけた。

プーチン氏は71歳。2000年以来大統領または首相として権力を握ってきた。大統領選でウクライナ戦争の終結を訴えた候補は不適格として除外され、プーチン氏を批判する候補は残っていない。

世論調査によると、国民の大多数がプーチン氏を支持している。

プーチン氏は演説で、全ての有権者が生活の水準と質を上げるために強く、豊かで、自由なロシアを望んでいると主張。投票行為そのものが「愛国心の証明」とし、ロシア軍が新たに掌握したウクライナ東部と南部の地域と2014年に併合された地域ではとりわけ愛国心が試されると語った。

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