企業倒産4件増の10件 2月の栃木県内 負債総額11億円

 東京商工リサーチ宇都宮支店が13日までに発表した2月の県内企業倒産整理状況(負債額1千万円以上)は、倒産件数が前年同月比4件増の10件、負債総額は約3倍の11億5100万円だった。負債総額は2カ月連続で10億円を超えた。

 業種別ではサービス業他が4件、製造業、運輸業が各2件、建設業、卸売業が各1件だった。

 負債額は5億円以上10億円未満が1件、1億円以上5億円未満が3件、5千万円以上1億円未満が2件など。10億円以上の大型倒産は5カ月連続でなかった。

 原因は販売不振が8件を占め、運転資金の欠乏と既往のしわ寄せが1件ずつあった。新型コロナウイルス関連は7件だった。

 同支店は、新型コロナ対策で政府が進めた実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済開始が、4月に再びピークを迎えるとして「今後の倒産増加が予想される」と懸念している。

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