群馬・甘楽町長選 現職の茂原氏が不出馬の意向 5期目、県町村会長

茂原荘一氏

 任期満了に伴う群馬県甘楽町長選(7月2日告示、7日投開票)に、5期目の現職で県町村会長の茂原荘一氏(76)=小幡=が出馬しない意向を固めたことが13日、分かった。14日に開かれる町議会3月定例会最終日の本会議で表明する見通し。

 上毛新聞の取材に対し、高齢であることなどを理由に挙げ「若い人たちのアイデアで町を活性化させていってほしい」と話した。

 茂原氏は町農林課長や産業振興課長、助役を経て、2004年の町長選で初当選。08年の町長選からは4回連続で無投票当選を果たした。

 町長に就任したのは町が旧富岡、妙義両市町との合併協議から離脱して自立を選んだ直後で、職員の給与削減など財政改革を推進。幅広い人脈を生かして産業団地造成や甘楽スマートインターチェンジ開通を実現させたほか、有機農業を進める「オーガニックビレッジ宣言」を県内市町村で初めて行うなど農業振興にも手腕を発揮した。

 17年に県町村会長に就任し、現在4期目。22~23年に関東町村会長を務め、23年から全国町村会監事。21~23年には全国町村会の経済農林委員長として、「農政の憲法」とされ今国会に改正案が提出された食料・農業・農村基本法の検証部会委員も務めた。

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