舞台『千と千尋の神隠し』が3月11日より東京・帝国劇場にて開幕した。この舞台で、初演から主人公の千尋役を演じ続ける橋本環奈と上白石萌音に加え、新たにオーディションで同役を射止めた川栄李奈と福地桃子を加えた4人の千尋によって、帝国劇場公演を皮切りとして日本での全国ツアー、さらには英国・ロンドンで初の海外公演として上演される。
舞台『千と千尋の神隠し』は10 歳の少女・千尋が、神々の世界に迷い込み豚の姿に変えられてしまった両親を救う為に懸命に働き、生きる力を呼び醒ます姿を描いた、宮﨑駿による大ヒットアニメーション映画をもとに、2022年に東宝創立90周年記念公演として初めて舞台化された作品。
今回は3月の東京・帝国劇場公演を皮切りに全国で上演されるほか、並行して4月から8月にかけて、ロンドン・コロシアムでの公演も控えている。ロンドン・コロシアムは約2300席の客席数を誇るウェストランド最大級の劇場で、日本人キャストによる日本語での海外上演としては、演劇史上最大規模の試みとして注目を集めている。
開幕に際し、千尋役4人からのメッセージが公開。橋本は「2022年の初演から、もう2年経つんだっていう時間の早さにびっくりする」と驚きつつも「新たに千尋のメンバーが増えて、安心感しかありません！より楽しみだし、早くみんなにこの2人（川栄・福地）の千尋を見てほしいという気持ちです」とコメント。
続く上白石は「初演と同じくらい私は緊張しています。カンパニー自体も2チーム体制になって、それぞれのキャストも増えたので、組み合わせによって感じることも全然違って、まだガッツリご一緒してない方もいて、どんなことになっていくんだろうっていう気持ちでいます」と新体制になり緊張している気持ちを明かした。
新キャストとして加わった川栄は「2022年の初演をお客さんとして見ていた舞台に、自分が立てるっていうことが、すごく感慨深くて、きちんと皆さんの力を借りて、舞台に立ちたいなと思っています」と語った。
福地は「私は初めての帝国劇場で、千尋として立たせてもらえるということを、自分の初演に向けて心と体でかみ締めたいなと感じています」と自身の初演に向けての気持ちをコメント。
初演と異なる点を聞かれた橋本と上白石は顔を見合わせ「ほとんどがそうじゃない？大体違う」と意見が合い、上白石は「2人では絶対に見つけられなかったものを、2人が教えてくれたりして、こんなにまだ深さと新しさが残ってたんだっていうのを稽古場でずっと感じてました」と新たな一面を見つけられたことを明かした。
さらに橋本も「初演を見た方でも絶対楽しめるだろうなっていう変化もたくさんあるし、“変化”が“進化”してるというか、私たち自身も千尋としてお芝居やりやすくなったなっていう所もたくさんあるので」と語り、「ほんとに今年バージョンだなって思います」と上白石も深く共感していた。
川栄と福地は橋本・上白石からアドバイスをもらったか聞かれると、川栄が「大先生なんで！全部教えてくれる。最初に映像で見て、でもわからない所がもちろん多いから教えてくれて。今回も変更点があるんですけど、率先して意見を伝えてくれて、それをさらにこちらに教えてくれるので、もうほんとにありがとうございます！っていう感じ（笑）」と笑顔を浮かべながら、コメントした。
さらに福地も「新しく入ったこちらとして、入っていきやすい空気を最初から作ってくれたりとか、お芝居を見ながら“あ、今の千尋っぽかった”とか（言ってくれて）、それがすごく心の支えにもなるし一緒に作っているっていうのがとても心強いです」と橋本と上白石に助けられたことを明かした。
【舞台『千と千尋の神隠し』 公演情報】
2024年3月11日（月）〜30日（土） 【東京】帝国劇場
2024年4月30日（火）〜8月24日（土） 【ロンドン】ロンドン・コロシアム
2024年4月7日（日）〜4月20日（土） 【愛知】御園座
2024年4月27日（土）〜5月19日（日） 【福岡】博多座
2024年5月27日（月）〜6月6日（木） 【大阪】梅田芸術劇場メインホール
2024年6月15日（土）〜6月20日（木） 【北海道】札幌文化芸術劇場 hitaru
