現代のNBAに真のライバル関係がない理由をサンズのデビン・ブッカーが分析

バスケットボールに限らず、すべてのスポーツをより熱狂させる要素のひとつがライバル関係だ。NBAもロサンゼルス・レイカーズとボストン・セルティックス、1980年代後半にバッド・ボーイズと称されたデトロイト・ピストンズと若きマイケル・ジョーダンが在籍していたシカゴ・ブルズ、マジック・ジョンソン(元レイカーズ)とラリー・バード(元セルティックス)、1990年代のニューヨーク・ニックスとマイアミ・ヒートなど、枚挙にいとまがない。

しかし、近年ではあまりこうしたライバル関係がフィーチャーされる機会は少ない。リーグはレブロン・ジェームズ(レイカーズ)とステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の対決を煽ることもあるが、過去のようなものはほとんど見られないのが実情だ。元NBA選手のJJ・レディックのポッドキャスト番組『The Old Man and the Three』に出演したデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)は、かつてのようなライバル関係が生じない理由を明かしている。

「真のライバル関係はないと思う。それは今のバスケ環境に関係しているんじゃないかな。多くの人たちとは長い付き合いだし、そんなライバルというような関係なんてないってみんなも気づいているんじゃないかな。コート上で一線を超えたという話もないし、実際にもそんなことない。(罰金で)50万ドルを払って乱闘するなんて誰もしたくないだろう。たまには衝突もあるけど、舞台裏ではみんな正しい方法で対処しているよ」

コート上では真剣勝負が繰り広げられるものの、そこには自分と同じく厳しい世界で戦っている相手へのリスペクトがあるからこそ、今の選手たちはクールな対応をしているのかもしれない。

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