米ダラー・ツリー、1000店舗閉鎖へ 四半期決算は赤字転落

Granth Vanaik Anuja Bharat Mistry

[13日 ロイター] - 米国の「1ドルショップ」大手ダラー・ツリーが13日発表した2023年度第4・四半期(23年11月─24年2月3日)決算は赤字に転落し、事業立て直しのために1000店舗を閉鎖すると発表した。

純損失は17億1000万ドル、1株当たり7.85ドル。前年同期の純損益は4億5220万ドル、1株当たり2.04ドルの黒字だった。

同社はまた、24年度の売上高見通しを310億─320億ドル、1株当たり利益見通しを6.70─7.30ドルと発表した。いずれもレンジの中間値がLSEG集計の予想平均をわずかに下回った。

全1万6774店舗のうち、24年度前半に「ファミリー・ダラー」約600店舗を、数年中にさらに370店舗を閉鎖する。「ダラー・ツリー」30店舗についてもリース満了時に閉鎖するとした。

リック・ドレイリング最高経営責任者(CEO)は「目下のところ、当社最大の問題は、消費者が反応できるだけの速度で十分な商品を店舗に確保できていないことだ」と述べた。

米国の1ドルショップは、中国PDDホールディングス傘下の格安通販サイト「Temu(ティームー)」との競争で苦戦している。ダラー・ツリーは昨年11月、不採算店舗の閉鎖を含むファミリー・ダラー事業の見直しを実施すると発表していた。

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