タイのカシコン銀行、広東省深圳の新本部始動

タイのカシコン銀行、広東省深圳の新本部始動

広東省深圳市にあるカシコン銀行の新本部ビル。(深圳=新華社配信)

 【新華社深圳3月14日】タイの商業銀行大手、カシコン銀行が中国で設立した外資独資の法人銀行、開泰銀行(中国)はこのほど、広東省深圳市で新本部の始動式典を行った。中国事業の成長に伴う人員拡大ニーズに対応する。

 中国が成長と繁栄の勢いを増し続けていることから、カシコン銀行は中国本土の発展の好機に狙いを定め、1994年に中国本土市場に進出した。深圳に最初の事務所を設立し、1996年に深圳支店に昇格させた。2017年には開泰銀行(中国)が外資独資法人銀行の金融業経営許可証を取得し、中国で急成長を遂げた。従業員数も深圳支店の設立当初の9人から今では約430人に増え、陣容の拡大ぶりが中国事業の急速な発展を物語っている。

 開泰銀行(中国)は外資独資法人銀行となった2017年以降、30%の年平均成長率で着実に発展してきた。今回の深圳での本部ビル取得は発展に伴って日増しに高まるニーズに応えるためであり、同行の王従宝(おう・じゅうほう)頭取は「戦略的計画に沿って、向こう3年で中国での従業員数を約900人に増やす」と説明した。

 カシコン銀行のゴーブガーン・ワッタナワラーングーン会長は中国とタイ間の貿易と投資がアジアで最も重要で、成長が最も速い経済連携の一つだと指摘。ビザ相互免除政策の実施によって両国関係が新たなステージへと進み、両国の人々は事業展開やビジネスチャンスを見つけることがより容易になったほか、両国間の貿易と投資の機会も拡大し、銀行により多くの発展の好機がもたらされるとの見通しを示した。

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