佐藤晴真、彩の国さいたま芸術劇場の「エトワール・シリーズ プラス」シリーズに出演 初回のテーマは無伴奏チェロ

大規模な改修工事を経て、開館30周年の2024年3月にリニューアルオープンした埼玉・彩の国さいたま芸術劇場が、若手の注目ピアニストを紹介してきた「エトワール」シリーズを、開館30周年を記念して「エトワール・シリーズ プラス」に一新。さまざまな楽器で活躍する気鋭のアーティストを劇場に招き、「リサイタル」と「室内楽」の2公演を開催します。第1弾アーティストはチェリストの佐藤晴真。5月25日(土)に「Part.1 無伴奏チェロ・リサイタル」、11月23日(土・祝)に「Part.2 ピアノ四重奏」を彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホールで予定しています。

「Part.1 無伴奏チェロ・リサイタル」のプログラムは、バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011、クラム:無伴奏チェロ・ソナタ、ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 作品 87。この公演に向け、佐藤は「今回演奏させていただくのは、違う時代背景、そして違う国にルーツを持つ作品たちです。調性を全てハ短調で統一し、作品それぞれの個性、ひいては作曲家がそれぞれ描こうとしたハ短調に対する重みやその奥に隠したエレガンスを、よりダイレクトに感じていただこうという挑戦のプログラムです。バッハの無伴奏チェロ組曲の中でも僕が最も愛する第5番から始まり、ファンタジックでどこか懐かしい響きのクラム、そして重厚な和声とストーリー性が際立つブリテン。この素晴らしい音楽を、ぜひ会場で一緒に味わうことができれば幸いです」とコメントを寄せています。

「Part.2 ピアノ四重奏」には、佐藤のほか、前田妃奈(vn)、中恵菜(va)、佐藤卓史(p)が出演。ウォルトン:ピアノ四重奏曲などを披露する予定です。

Photo by Seiichi Saito

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