居酒屋で「ねぇ、ちょっと!」手を叩いて【パンパン!】と店員を呼ぶ客 → これってアリ?ナシ?

居酒屋で働いている私。コロナの影響が過去のものとなり、週末はかなり忙しくなっています。そんな中、ものすごく久しぶりにものすごい対応をするお客様に遭遇したのです。私の体験談をご紹介します。

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忙しい居酒屋

私が勤める居酒屋は、中年男性やサラリーマン風の男性客が多く、いつもがやがや賑わっています。最近はタブレットでオーダーできるお店も多いですが、私が勤めるお店は昔ながらの手書きでお客様のご注文を伺っています。

手書きでご注文を取る難点は、お客様に一度にたくさん注文されると、覚えきれず書ききれず困ってしまうことがあること。1つのテーブルで呼ばれたらそのテーブルのオーダーだけを聞くので精いっぱい。そんな忙しい時に事件が起きました。

申し訳ありません…

私がお客様のご注文を伺い、料理の質問に答え、ちょっとした会話をしている途中、後ろの席のお客様が「ちょっとー! おねーさーん」と呼んでいるのです。近くには私1人しかいません。しかし、私はたくさんのオーダーを手書きしているため、今返事をしたら覚えたオーダーをすべて忘れてしまいそう。

「ちょっとー!」と呼ぶお客様。こちらのオーダーを聞き終わったら、すぐ行かなきゃ!と焦る私。

パンパン!

すると、がやがやとした店内で、小気味いい手拍子が高らかに鳴り響きました。まさかと思い振り返ると、お客様が手を顔の高さに上げて手拍子を2回打っていたのです。私が振り向くとすかさず飲み干した陶器のカップを掲げました。

まるで犬を呼ぶようにパンパンと手をたたくお客様。おそらく昭和初期から中期辺りを過ごされたと思われる高齢の男性のお客様でした。

昭和時代は、飲食店で働く人はお客様からかなり見下されていたと聞きました。もちろん店員に声をかけて呼ぶ人が多かったそうですが、中には手拍子で店員を呼ぶ方もいたそうです。手で呼ばれた私としては、まるで召使のような扱いをされたようで、あまり良い気分ではありませんでした。

お客様に悪気はなかったのかもしれません。お待たせしてしまい申し訳なく思っています。けれど、モヤモヤが残ってしまった出来事でした。皆さんはどう思いますか?

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:鈴木まさ美

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