いむ電波.wav所属のシンガー・π(パイ)、1stシングル「clarity」リリース&MVプレミア公開

バーチャル空間発のシンガー・π(パイ)が、1stシングル「clarity」を3月14日(木)にリリース。

πは、仮想空間“電波の海”で詩を歌う存在。2019年にライヴ配信アプリ「REALITY」での活動を機に、謎のコレクティブ“いむ電波.wav”を結成し、作業員(メインヴォーカル)として活動しています。いむ電波.wavは、株式会社サンリオが開催するメタバース音楽フェス〈SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland〉(2024年3月2日、B5ALT3ステージに出演)や3月15日(金)開催のZEROTOKYOの人気パーティ〈GOLD DISC〉、TBSテレビ主催のメタバース音楽フェス〈META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ〉(3日目 / 4月13日[土])にもメインヴォーカルとして出演します。

さらに、πは2023年12月22日に初のEP『0rb / 映像』をリリースし、ソロ活動をスタート。ヴォーカル / リリックをπ自身が務めた1作目は、暖かみと、その反対に無機質さも感じる――不思議で、電子の海を漂うような両A面EPとなっています。処女作ながら、EP『0rb / 映像』に収録された2曲は、ウェブメディア『DIGLE MAGAZINE』編集部などが選ぶレコメンドリスト“Best New Music: DIGLE SOUND”やSpincoasterとSpotify Japanがタッグを組んだオフィシャル・コラボ・プレイリスト“Monday Spin”にプレイリストイン。複数のインディー音楽メディアから取り上げられるなど注目を受けました。今まさにインディーズ・シーンにとどまらず、メタバース / クラブカルチャーからも注目されるバーチャルアーティストのひとりです。

仮想空間“電波の海”で独り歌っていたπ。自身の歌を翼に『0rb / 映像』をリリースした彼女が次に打ち出すのは、1stシングル「clarity」。2023年5月7日に開催された、いむ電波.wav出演のイベント〈BLACKBOX³ + AVYSS Pre. Hyd immersive live〉で初披露し、〈SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland〉の会場を盛り上げた楽曲です。

「clarity」は、aiver所属のakashiが制作したものを、同グループの青城希がアレンジ / 作詞を加え、πの世界観を創り上げた一作。点から立体へと次元を超越しながら歌う、彼女の複雑怪奇な存在が音楽にも反映されている一方で、サウンドは明朗さも感じられます。“ポップス”の実態は闇鍋であり、さながら有象無象が飛び交う電子の海のようでもある。聞き手がその代物をポップスと呼び、あるいは作り手がそれをポップスと呼ぶとき、そこにはまだ言葉に固まりきっていない自明があるのではないか――彼女たちはそうしたポップスへの“問い”を本楽曲に込めたとのこと。

また、今作もミュージック・ビデオのディレクションはπ自身が手掛けており、今回は著名なVTuberのMVを手掛けてきた映像クリエイティブスタジオ・PRISM STUDIO代表 / スタジオDOTプロデューサーのCloAが制作を担当。作中にはリアルタイムジェネレートソフト「NOTCH」(ノッチ)を活用し、“電波の海”の波に流されるような映像美を実現しました。

なお、MVに使用されたイラストはARiKEMが描いています。πは普段からイラストをネットで見ることを好んでおり、VOCALOIDを聞く機会が多いことから、ARiKEMの作品を気に入っており、デジタルチックで壮大な曲を出す際にオファーすることを決めていたといいます。今作は初期餡を聞いたときに一番に名前が思いつき、オファーに至ったそうです。

「clarity」MVは、3月14日(木)20:00にπの公式YouTubeチャンネル「電波の海」にて、プレミア公開されます。ぜひご覧ください。

インターネットに広く響きそうな残音感とクリアで繊細な歌い声、電波ノイズのように表現された、時折聞こえるサンプリング。カオスの中に息づく“何か”をあなたもキャッチしてはいかがでしょうか。

[コメント]
今回、いむ電波.wav live at "BLACKBOX³ + AVYSS Pre. Hyd immersive live"で披露したπのソロ曲「clarity」をリリースが決定しました。

まず、作品をリリースにあたって、関わってくださった皆様から日々学ぶことばかりでした。彼らの持つ素晴らしい技術力だけでなく、暖かさにも大変感銘を受けました。感謝しています。

そして、実はこの楽曲が形になったのは2022年で、「clarity」は自身が人生で初めてスタジオでレコーディングをした楽曲になります。

その頃は何となく始めたバーチャル配信で、「π」の姿を借りる形で深夜に好きな歌を歌っていて、そこで会ったメンバーといむ電波.wavを結成して活動をしていく傍らで自身は音楽が好きだと改めて確信しました。

(その頃からずっと見守ってくれている方々は本当にいい意味でとんでもないですし、同じように自身も見守っていますからね。いつもありがとうございます。)

次第に、ずっとずっと好きな歌を歌うのも素敵だけれど、「どうせ失うものがないのならば、これからは自分の中にある何かを形にしてみたい」と生きていくなかで初めて意思を持ったような感覚が芽生えました。

「π」という存在は私に大切な何かを教えてくれました。
「π」は私の中の篝火です。
なので、これからは私の持てるものすべてを使って、「π」がより多くの人にとっての篝火となるよう努力ができるようになりたい。そんな願いを込めて歌いました。
――π

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