“満額回答” 春闘で日銀広島支店長「賃上げが個人消費の下支えになる」 3月金融経済月報 広島県内の個人消費は緩やかに回復

日本銀行広島支店の 井上広隆 支店長は、ことしの春闘の賃上げが今後の個人消費の改善につながると期待を示しました。

日銀は、今月の「金融経済月報」で広島県内の個人消費は「緩やかに回復している」との見方を示しました。

一方で、コンビニエンスストアなどからは「消費者の節約志向が強まっている」といった声が届いているということです。

こうした現状に対し、井上支店長は6日、マツダなどで賃上げの満額回答が出ていることなどを受け、「所得環境は改善していくと考えられる」として、ことしの春闘の重要性を語りました。

日本銀行 広島支店 井上広隆 支店長
「賃上げの行動自体が実際に給与が増加するのは先であったとしても、マインド面での改善を通じて、個人消費の下支えをすると考えられる」

また新しいサッカースタジアムの開業で、試合日には「紙屋町・八丁堀エリアや広島駅周辺エリアで人の流れが増加している」と印象を語り、消費拡大への期待感を示しました。

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