中台当局が救助で協力、金門島付近の中国漁船転覆で

[台北 14日 ロイター] - 台湾沿岸警備当局は14日、実効支配する金門島付近で同日未明に中国漁船が転覆し、台湾と中国の双方が救助活動に当たったと発表した。周辺海域ではこのところ双方の緊張が高まっていた。

台湾沿岸警備当局によると、2人救助されたが、2人死亡し、2人が行方不明という。

台湾の高官は、中国当局の支援要請を受けて台湾の沿岸警備艇が救助活動に加わったと明らかにした。

沿岸警備当局によると、中国漁船は金門東碇島付近で転覆。同島に駐留する台湾軍部隊も救助に当たった。

台湾は沿岸警備艇4隻、中国側は6隻を派遣したという。

中国海警局は先月、金門に近づいた中国船が台湾沿岸警備当局から逃げようとして横転し2人が死亡したことを受け、周辺海域で定期パトロールを開始した。

台湾で対中国政策を担当する大陸委員会は先週、金門島付近に警備艇を送り込んで現状を変更しようとするのをやめるよう中国に要求した。

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