スマート農業導入、再建へ一歩 今治・上浦地域の豪雨被災園地で見学会

県が再編復旧した園地で紅プリンセスの苗木を植える関係者ら=14日午前、今治市上浦町盛

 西日本豪雨で被災した愛媛県今治市上浦町盛地区のかんきつ園地の一部で、大規模な園地造成を伴う県の再編復旧工事が完了した。14日に県やJAおちいまばり(同市)の関係者が現場見学や苗木の植え付けをし、本格的な再建に向けた一歩を踏み出した。

 県によると、上浦地域では盛、井口、古戸の3工区計6.8ヘクタールで2022年度から再編復旧工事を実施。総事業費3億7800万円で、農道の拡幅や傾斜の緩和などを施している。

 盛工区(4.4ヘクタール)では1ヘクタールで整備工事を完了。スマート農業を導入した未来型果樹園のモデル園地として、気象観測システムや自動かん水装置などの最新技術を導入した。

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