山野内勘二駐カナダ大使（65）は14日までに共同通信のインタビューに応じ、日米豪など14カ国が参加する新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み（IPEF）」について「資源国で経済大国でもあるカナダが加われば、インド太平洋地域への関与がより強まる」と期待感を示した。日米などはカナダ加入を支持しており、年内にも実現する見通しだ。
IPEFは覇権主義に傾く中国の対抗軸の役割が期待されている。中国を「ますます問題を引き起こす世界大国」と位置付けた戦略を掲げるカナダは親和性が高い。山野内氏は「サプライチェーンの強靱化に役立ち、一大市場でもあるカナダの加入はプラスになる」と強調した。
