タイヤ脱落で歩行男性が大けが…「適切な指導や管理できていなかった」大型トラック所有の会社5人を書類送検 島根・浜田

ナットの緩みを確認する様子(資料)

 浜田市三隅町の国道9号で昨年11月、走行中の大型トラックのタイヤが外れ歩行者の男性を直撃し、男性が大けがを負った事故で、浜田署は14日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)や業務上過失傷害の疑いで、トラックを保有する浜田市内の運送会社の5人を書類送検したと発表した。

 業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのは、益田市の会社役員男性(55)と山口県萩市の会社員男性(51)の現場責任者2人と、タイヤ交換を行った益田市の会社員男性(54)と同市の会社員女性(39)。過失傷害の疑いで書類送検されたのは、運転手の浜田市の会社員男性(51)。

 交換した2人の送検容疑は昨年11月29日、ホイールボルト清掃やワッシャーが円滑に回転するかどうかの点検を怠ったままタイヤを交換。責任者の2人は適切な管理を怠った疑い。運転手も出発前にナットの緩みなど日常点検をせず運行し歩行者にけがを負わせた疑い。浜田署によると、会社役員男性は「適切な指導や管理ができていなかった」と述べるなど、いずれも容疑を認めているという。

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