美術 絵の世界で努力を重ねる甲斐厚衣(大分西高校2年) 【大分県】

昨年12月にあった全九州高校総合文化祭のポスター原画部門で最優秀賞を受賞し、大会ポスターに選ばれた大分西高校の甲斐厚衣(2年)。学校では美術部に所属。さまざまな大会へ出展し、その実力を重ねている。

同大会のポスター原画に応募したのは、先生からの勧めによるもの。またとないチャンスだと思い迷わず挑戦した。ポスターのテーマは「大分県の文化」とあって、自分の知る大分を細部まで表現した。「不確かな知識もあったので、母に相談してアドバイスをもらった。にぎやかさがありつつ、すっきりとした色使いを心がけた」。制作期間は約2カ月。全国でもトップクラスの実力を誇る吹奏楽や書道など、県内の文化部をモチーフに盛り込んだ。

全九州高校総合文化祭ではポスターに込めた思いを語った

小さな頃からイラストや絵画を描くことが好きだったという甲斐。高校1年の頃から「高山辰雄賞ジュニア美術展」で推奨を受賞するなど、その実績は高い。絵を描く上で最も気をつけているのは、構図と色使い。今回のポスターにおいても、全体のバランスをとりながら目を引く部分に注意したという。「絵は構図で決まると言われるほど大事なので、時間をかけて取り組んでいる。また色使いでも、実際の色と違う色を使うことで絵全体の印象をつくっている」。さまざまな色を重ね、自分なりの色を出すことも大切なポイントだという。

今後も中央展などの大会に参加するが、「今まで描いたことのない人物画に挑戦したい」と話す。また、将来は画家を目指したいという。幼い頃から大好きな絵の世界で一歩一歩着実に歩みながら、大きな夢に向かって努力を重ねている。

1年生の頃から絵画コンクールなどの受賞歴を持つ

(塩月なつみ)

© オー!エス! OITA SPORTS