伊東純也はなぜ日本代表選外? 森保監督が理由を説明「彼を守るために招集しなかった」「日本で彼を取り巻く環境がどうなるか」

日本サッカー協会(JFA)が3月14日、北中米ワールドカップアジア2次予選の北朝鮮戦に臨む日本代表のメンバー発表会見を実施。森保一監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクターが出席した。

長友佑都、小川航基が復帰を果たした一方、週刊誌報道の影響でアジアカップを途中離脱した伊東純也は選外に。森保監督はその理由を問われ、次のように説明した。

「彼を守るために招集しなかった判断を私自身がしました。我々は彼のパフォーマンスと状況を踏まえたうえで招集は可能だと思っていますし、招集したいと思っていました。しかしながら招集した場合に、日本で彼を取り巻く環境がどうなるかを想像した時に、落ち着いて生活できる、プレーできる環境にはならないことも想像しています。

彼だけではなく、チームとしての活動の時にも、チーム全体が落ち着いて活動できる環境にはおそらくならないだろうなと。彼が一番大切にしている家族、大切にしている方々への影響を考えると、招集しない方が今はいいのかなと判断しました」

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その後、山本NDもこの話題に言及。「JFAとしてはスポンサーなど含めて、招集は可能だったのか」という問いに対し、こう答えた。

「我々も一刻も早くプレーができる環境を整えたいと思っています。そのなかで、当然専門家のご意見も伺わなければいけない。サッカー協会としてどう対応するかは議論は深く進めています。今回はこういう決断になりました」

伊東は欧州5大リーグの一角に数えられるリーグ・アン(フランス)のスタッド・ドゥ・ランスで、主力として活躍。攻撃の中心として存在感を放っている。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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