マッチアップ相手への大喝采…ウェンバンヤマは自身への賞賛と認識「誉め言葉のようなもの」

リーグ1年目ながら、早くもリーグを代表する若手スターの1人に数えられているビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)。223センチの身長もさることながら、240センチを超えるウイングスパンは絶大なインパクトを誇り、現時点での1試合平均3.40ブロックはリーグトップの数字となっている。

同20.7得点10.3リバウンド3.5アシストと、平均ダブルダブルを記録しているウェンバンヤマは攻防両面で存在感を発揮。リーグの歴史を見ても類を見ない選手であることから、彼を相手にビッグプレーを決めた選手には会場から大歓声が上げられる、というのがここ最近のお決まりだ。

この流れについて、ウェンバンヤマ本人も「誉め言葉のようなものだね」と、自身も賞賛されているように感じているという。海外メディア『Eurohoops』が伝えている。

「振り返ってみると、そういうふうに感じることが多いね。誰かが僕に対して良いプレーをして、観客のみんなが喜んでくれたときは誉め言葉のように思える。でも、コート上ではそんなこと考えていないよ」

3月12日(現地時間11日)にゴールデンステイト・ウォリアーズと対戦した際には、同じくリーグ1年目のトレイス・ジャクソン・デイビスがウェンバンヤマを相手にドライブを仕掛け、豪快なダンクを炸裂。バスケットカウントから“3点プレー”を遂行し、アウェーの会場からはどよめきが後を絶たなかった。

13日にスパーズはヒューストン・ロケッツと対戦し、ウェンバンヤマは13得点10リバウンド6アシストと多彩な活躍を披露。チームは101-103で惜敗したが、ロケッツのイメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)は「彼1人で、3~4人の優れたディフェンダーを投入しているようなものだ」と、スパーズの新星について触れている。

スパーズは14勝52敗でウェスタン・カンファレンスの最下位に沈んでおり、すでに今年のプレーオフ進出争いからは脱落。ウェンバンヤマにとってはリーグの厳しさを知る1年目となっているが、残りの試合でも多くの選手と対峙して来シーズンへの成長につなげてもらいたいところだ。

【動画】2月の月間最優秀新人賞に輝いたウェンバンヤマ!

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