性同一性障害学会、改名へ 国際的な診断名の変更受け

 心と体の性が一致しないトランスジェンダーの研究を推進する「GID(性同一性障害)学会」が名称を改名することが14日分かった。トランスジェンダーは障害ではないとして、既に国際的な診断名では使われていない。沖縄県で開かれる学会総会で17日、正式に発表する。

 新たな名称は「日本GI(性別不合)学会」とする見込み。2022年に発効された世界保健機関(WHO)の「国際疾病分類」では、精神疾患の分野だった性同一性障害を「性別不合」と改め、性の健康に関する分野に加えられていた。

 同学会理事長の中塚幹也・岡山大大学院教授は「世界と同じように性別不合も理解が広まってほしい」としている。

© 一般社団法人共同通信社