午後3時のドルは147円後半で底堅い、米金利高が支え

Shinji Kitamura

[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の147円後半で取引されている。アジア時間の米10年債利回りが底堅い動きとなったことが支えとなった。市場ではきょう米国で発表される経済指標に関心を寄せる声が出ていた。

ドルは午前の安値147円半ばから、午後には一時147.97円まで上昇した。米10年債利回りが1週間半ぶりに4.20%台へ切り返したことで、ドルが強含みとなった。ここ数日で進んだ円高の反動と見る声も聞かれた。

きょうは米国で、卸売物価指数(PPI)や小売売上高など注目度の高い経済指標が発表される。「米金利が一段の上昇となれば、ドルがさらに買われる公算もある」(国内銀関係者)という。

来週の日銀会合に対する緊迫感が、積極的な売買の重しとなっているとの見方もあった。

今回会合でマイナス金利の解除を予想しているバンク・オブ・アメリカでは、マイナス金利の撤廃はすでに市場に織り込まれており、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)と量的緩和の修正策が焦点になるとして「月額6兆円の国債買い入れ方針を継続する場合、日本の10年債利回りは0.75%前後で安定し、ドルの下値は145円に付近に限定される」と予想している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.92/147.93 1.0938/1.0942 161.82/161.83

午前9時現在 147.60/147.61 1.0951/1.0955 161.66/161.67

NY午後5時 147.74/147.77 1.0946/1.0949 161.75/161.79

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