賞金2500万円の国際コンペ 「これまでの概念乗り越える」群馬・山本知事

 群馬県庁周辺の道路整備を巡る国際コンペで、県が最優秀の提案に賞金2500万円を設定したことについて、山本一太知事は14日の定例記者会見で「全国でも類似例はなく、既存の概念を乗り越えなければいけない。これだけ発信すれば、コンペでも本当にいい人たちが集まってくる。その広告効果だけでも大きい」と理解を求めた。

 コンペはJR前橋駅-県庁間の道路について、自動運転などの新たな移動手段に対応した空間デザインを募る。11日の県議会では金額の根拠を問う声や、「県民の理解が得られるか」といった意見が上がった。

 会見で真庭宣幸県土整備部長は、新国立競技場(東京)のデザインコンペの賞金2000万円を参考にしたと説明。今回募るアイデアはより複雑な上、物価が上昇していることも考慮したとした。

 山本知事は「いろいろな意見をいただく中で、さらにこの構想を研ぎ澄ませていきたい。県議会にはしっかり説明したい」と述べた。

© 株式会社上毛新聞社