「年金手帳」や「身分証明書」を紛失しました…。「年金」は受け取れないでしょうか?

年金手帳を紛失しても年金は受け取れる?

結論として、年金手帳を紛失した場合でも、年金を受け取ることは可能です。

現在、年金手帳は廃止されており、年金の請求手続きをする際には「基礎年金番号」または「個人番号」が必要になります。なお、基礎年金番号は年金手帳のほか、年金証書・国民年金保険料納付書のほか、日本年金機構から送付される書類に記載されています。

「基礎年金番号」が不明の場合は、再発行手続きが可能

もし、基礎年金番号が記載された書類がなく、番号が不明な場合でも、手続きを行うことで「基礎年金番号通知書」を再発行できます。

国民年金第1号被保険者の場合は住所地を管轄する年金事務所で再発行の手続きを行ってください。

厚生年金もしくは船員保険の被保険者は、お勤め先の事業所に依頼するか、直接事業所の住所地を管轄する年金事務所で手続きを行います。

第3号被保険者の方は、配偶者が勤務する事業所の所在地を管轄する年金事務所で再発行の手続きをしましょう。

なお、手続きは窓口のほか、電子申請・郵送にも対応しています。ご自身の都合のよいものを選択し、再発行の手続きを進めましょう。

年金受給中の方・共済組合の方はどのようにすればよい?

日本年金機構によれば、年金を受給中の方の場合、「年金証書が基礎年金番号通知書の代わりとなりますので、基礎年金番号通知書の再発行は必要ありません。」としています。

ただし、年金証書もない場合は、再交付申請書を提出することで、再発行が可能です。再交付申請書は、年金事務所または街角の年金相談センターの窓口に備え付けられているほか、ねんきんダイヤルに問い合わせることで送付してもらうこともできます。

また、共済組合のみ加入している方は、専用の用紙が必要なため、ねんきんダイヤルに連絡して送付してもらうか、年金事務所の窓口に行ってもらいましょう。

年金手帳がなくても年金は受け取れる!

年金手帳をなくしてしまった場合でも、「基礎年金番号」または「個人番号」が分かれば年金を受け取ることは可能です。

もし、基礎年金番号が分からない場合でも「基礎年金番号通知書」が再発行できるため、焦る必要はありません。自分の状況に合った方法で基礎年金番号通知書を再発行しましょう。

出典

日本年金機構 Q年金手帳や基礎年金番号通知書をなくしたのですが、再発行はできますか。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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