北の大地で収穫多し 広島カープ・堂林翔太&レイノルズにホームラン 北海道出身・斉藤優汰は速球で圧倒 大瀬良 快投 オープン戦・日本ハムに快勝(3月13日)

北海道で行われている日本ハムとのオープン戦、広島カープにとって13日は、北の大地で収穫の多いゲームとなりました。

エスコンフィールドを舞台にした3連戦の2試合目。カープは、序盤から打線が火を噴きます。2回、ここまでオープン戦わずか1安打の 堂林翔太 。侍ジャパンに選ばれた日本ハム・根本悠楓 の4球目をとらえ、打球はレフトスタンドへ。オープン戦第1号となる先制ホームランが生まれます。

3回には、“えり足” がトレードマークのシャイナー。内角への球がそれてデッドボール。大事には至らず、2アウトながらランナーを出します。

続くは、ことしの4番候補・レイノルズ。低目のストレートを振り抜いて、うれしい来日初となるホームラン! シャイナーとともに外国人2人でホームを踏んで、3ー0。カープは序盤から一発攻勢で試合の主導権を握ります。

カープの先発は、大瀬良大地 。右ひじ手術後、初の実戦登板でしたが、初回から 五十幡亮汰 をフォークボールで三振、松本剛 をカットボールで三振にうち取ります。

大瀬良は、2つのフォアボールを出すものの、安定したピッチング。3イニングを投げて3つの三振を奪い、無失点。手術からの順調な回復ぶりを見せます。

3回 球数46 被安打0 奪三振3 与四球2 失点0

そして、この日、故郷に錦を飾ったのは、2年目、苫小牧中央高校出身の 斉藤優汰 でした。

4回からマウンドへ上がると、速球で日ハム打線を圧倒。マルティネスの打席では自己最速となる156キロを計測し、最後は152キロの直球で見逃し三振。2イニングを投げて被安打ゼロ、無失点に抑えます。

広島カープ 斉藤優汰 投手
2回 球数29 被安打0 奪三振3 失点0
「自分の中で真っすぐはゾーンの中でしっかり勝負していきたいなっていうふうに思っていたので、それができて、まずはよかったかなと。変化球があんまりゾーンをとらえていなかったので、その辺は課題かなと思います」

8回からは、同じく北海道出身のルーキー・滝田一希 がマウンドへ。しかし、滝田は地元の期待に力みすぎたか、フォアボールやデッドボールでバタつきます。

無失点とはいきませんでしたが、あす15日は地元で卒業式を迎えるというルーキーに 新井貴浩 監督は期待でいっぱいの様子です。

広島カープ 滝田一希 投手
1 1/3回 球数38 被安打0 奪三振2 四死球4 失点1
「楽しめた部分もありましたし、でも、やっぱり9回はしっかり3人で締めるピッチャーにならないといけないですし、やっぱりあの回はすごく一生忘れられない1イニングになったのかなと思います」

カープは9回、“努力の男”・中村健人 。鋭い打球は、サードを強襲。オープン戦、6試合ぶりのヒットが生まれます。

2アウト・2塁となり、今シーズンもこういった場面が見られるのでしょうか。満を持して登場、代打・松山竜平 。やっぱり、ことしも “頼れる男” がレフトへはじき返し、タイムリー。

試合は6ー1で勝利。カープにとって収穫の多い試合となりました。

青山高治 キャスター
シーズン中もこういう展開が見たいですね。

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん(「雪月風花」店主)
見たいです。大瀬良投手、ちょっと心配なところもありましたけど、こういうふうにすごくいい投球を見て、安心感につながるなと思いました。

青山高治 キャスター
ピッチャーでいえば、新井監督が北海道出身の選手を登板させるという…

吉宗五十鈴 さん
なんか親心を感じます。

青山高治 キャスター
これでまた、斉藤優汰投手が自己最速を出しましたから。

吉宗五十鈴 さん
そうですね。そのあと(滝田投手)は親心的にはちょっと心配だったんですけれど、ハラハラしましたけど。

青山高治 キャスター
吉宗さん、常に “親目線” ですね。

中根夕希 キャスター
でも、カープにこんなにも北海道にゆかりのある選手がいるんだなってあらためて思いました。

青山高治 キャスター
確かに実感しました。一方で打線も外国人に当たりが出てきて…

中根夕希 キャスター
やっぱり外国人の活躍っていうのが、前のシーズンと、前の前のシーズンでちょっと課題でもあったので、今シーズンはちょっと期待できるのかなと思っちゃいます。

青山高治 キャスター
楽しみに待ちたいです。

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